美容ナースになりたい
というナースさんが最近増えていると感じます。
同時に
美容ナースになるべく面接試験を受けて、落ちてしまった
という話も、たまに耳にします。
私のところにも、美容ナースの面接対策について教えて欲しい、と友人から連絡が来ます。
美容ナースの面接対策は必要なのか
そもそも、美容ナースの面接対策は必要なのでしょうか。
私は必要だと考えます。
なぜならば、人気があり倍率が高く、そしてその傾向はこれからさらに強くなるからです。
美容医療が世の中に浸透し、一般的なものになりつつある現代、こんな声が聞こえてきます。
将来は美容ナースになりたい
美容ナースになるにはどうしたら良いのか
などです。
つまり
- 美容医療が世の中に浸透
- 美容ナースという職業も世の中に浸透
- 美容ナースになりたいという人が増加
という流れが来ています。
この流れが完全に今来ているので、今後「美容ナースになりたい人」は絶対に増えます。
美容ナースになりたい人が増えれば、当然競争が激しくなるので、面接対策などは必要になります。
当たり前ですよね。
現状、美容クリニックそのものが増えている状況ですから、美容ナースの需要もそれなりに増えているため、そこまでの競争激化はありません。
しかしながら、今後美容クリニックの増加が止まってくれば、美容ナースの需要増加もセーブされ、結果的に競争率がグッと高まるはずです。
ナースの転職と言えば、割と「売り手市場」なイメージがあります。
どこの病院やクリニックも、ナースを欲しがっている。
そんなイメージですよね。
その常識が、美容ナースの世界では通じなくなってくると、私は思います。
美容ナースになりたい方は、キッチリ面接対策をしましょう。
美容ナースの志望動機対策
美容ナースの採用面接で、志望動機はほぼ間違いなく聞かれます。
私も友人から相談を受けて、志望動機について尋ねてみると
- 今の職場からとにかく逃げたい
- 病棟の仕事が汚物を扱うので、汚いから
- 美容はなんとなくキラキラしているイメージ
などが「正直な理由」としては多いようです。
ただこれを正直に言う人はいないですよね。
そこで多くの場合は
人を美しくする事で、お客様に喜んでもらう、そういう仕事をしたいから
などと答えると思います。
これでは、はっきり言って普通です。
今回尋ねているのは、あくまで志望動機です。
もう一歩踏み込んで、なぜ「人を美しくする事で、お客様に喜んでもらう、そういう仕事をしたいから」と思ったか、を用意しておきましょう。
例えば
実際に私も美容施術を施してもらって、自分に自信がつきました。
自分に自信を身につける、という事の素晴らしさを実際に体験してみて、今度は誰かの自信を身につけるお手伝いをしたいと思いました。
とか。
これだと説得力がありますよね。
自分が体験して良かったから、今度はそれを提供する側に回りたいという、単純な話です。
例えば
個人的に興味があって、日本抗加齢医学会に所属しておりまして、学会に参加したところ非常に興味深い内容がとても多く、感銘を受けました。
美容について学び続け、サービスを提供する側になりたいと思いました。
とか。
志望動機を尋ねて「興味が先行して学会に所属してしまいました」と言われると、仕事に対して前向きな印象を与えられますよね。
美容ナースを志望する人は、基本的にみんな「何かしらの形で美容医療を提供する側に回りたい」と思っています。
志望動機としてそれを伝えるだけでは、少し弱いです。
裏付けとなるエピソード、根拠を付け足す事ができえば、他の美容ナース志望者と差別化できるでしょう。
美容ナースの自己PR対策
美容ナースの面接における、自己PRについても同様です。
月並みの事を言っても、当然面接官には響きません。
特に美容ナースの面接では、院長や経営者なども交えて直接面接をします。
最終的に彼らの心を突き動かす事ができれば、自己PRは成功です。
では、彼らの心を突き動かす自己PRとは、何でしょうか?
いくつかあります。
例えば
オペ室経験が○年あります。
清潔不潔の概念はもちろん、局所麻酔薬の注射量なども逐一チェックする事が体に染み付いていますし、これらの経験は当院で勤務を開始した後も、役立つと自負しております。
とか。オペ室経験はやはり、1つの強みですよね。
同様に
形成外科外来に○年いた
皮膚科のクリニックで○年働いた
などの実績は、間違いなく有効な自己PRとなります。
では、これらの経験が無い人は自己PRで何を言えば良いのでしょうか?
そんな事はありません。
クリニックで、美容ナースに求められるスキルは、他にもありますよね。
1つは、クレーム対応。
美容医療における1つの問題は、クレーム問題です。
クレーム対応について、経験や知識があれば有効な自己PRになり得ます。
もう1つは、ホスピタリティ。
病院では「患者さん」を相手にしますが、美容クリニックの場合は「サービスを受けに来たお客様」が相手です。
美容ナースは、病棟看護師とはそこが決定的に異なります。
求められるのは高品質なサービスであり、そこに美容ナースのホスピタリティも当然求められます。
ですので例えば
私は個人的に「サービスとしてのホスピタリティ」に興味があり、本を読んで独学で勉強してきました。
病棟看護師時代は、接遇についての知見をまとめたスライドを用意し、病棟勉強会を行った事もあります。
美容クリニックでは、病院とは異なり「サービスを受けに来たお客様」が相手になります。これらの知識は当院で勤務を開始した後も、役立つと自負しております。
などは、有効な自己PRになりますね。
自己PRになるような事が無いのならば、事前に経験を作り出せば良いのです。
美容ナースになる事を心に決めたなら、例えば接遇の勉強をして勉強会を開く、くらいならばやろうと思えばできるはず。
戦略的に、美容ナースへの面接への準備を進めましょう。

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