昨今「美容ナース」という言葉も、市民権を得てきたように感じます。
今回は
- 美容ナースって何?
- 美容ナースは何をするの?
- 美容ナースのメリット、デメリットは?
といった、美容ナースに関するザックリとした疑問にお答えします。
美容ナースとは
美容ナースとは、美容外科や美容皮膚科で働く看護師(ナース)の事です。
美容ナースの仕事内容
美容ナースの仕事内容は、大きく分けて5つです。
1、手術直介
一般的なオペ室と同じで、手術をする際の器械出しをナースが行います。
「メス!」サッ
「クーパー!」サッ
みたいなやつです。
基本的に1つのオペに、美容ナースが1人です。
オペ室経験者であれば、業務内容はかなり被るはずです。
オペの内容としては、目、鼻、豊胸、脂肪吸引、ヒアルロン酸やボトックスなど、侵襲的な内容が多いです。
2、手術外回り
一般的なオペ室と同じで、手術をする際の外回りもナースが行います。
執刀医と手術直介が清潔になってしまうと、不潔野から物を出せなくなってしまいます。
オペをスムーズに行うため、不潔野に1人ナースを配置し、不潔野で活動できる状態にしておきます。
同様に1つのオペに、美容ナースが1人です。
基本的に準備が一通り整ってしまうと、すぐ麻酔の介助に当てられてしまうため、麻酔介助を行う事になります。
3、麻酔介助
お客様に点滴ルートを確保し、医師の指示の元、麻酔薬を静注します。
鎮静が深すぎると呼吸ができなくなる場合があります。医師の指示した投与量と間違える、というような事は絶対に無いようにしましょう。
この仕事が、かなり責任が重く緊張するタイミングだと思います。
クリニックによっては、麻酔科医が専属でついて行うクリニックもあります。
その場合はナースサイドで麻酔を行う事は無いので、精神的にはラクです。
4、点滴介助
美容点滴を行うための、点滴ルートの確保を、美容ナースが行います。
ビタミンC、アリナミン系などの点滴を行う事が多いです。
ルート確保の手技が上手なナースは、この場で活躍できるでしょう。
5、カウンセリング
美容医療を希望されるお客様に、カウンセリングを行います。
基本的にマニュアル通り行えば、問題ありません。
しかしながら、この場はある意味「最大の営業チャンス」でもあります。
ただなんとなく過ごすのではなく、しっかり営業トークをしかけましょう。
美容ナースは、営業スキルも求められます。
美容ナースのメリット
美容ナースのメリットは、あらゆる美容医療を自分に、安く行える事です。
例えば医療脱毛。
医療脱毛も、出力を変えて自分で練習してみる事ができます。
どれくらいの痛みか、術後どうなるか。
お客様の立場で実感しながら、自分の医療脱毛ができます。
他にも
- シミ取りレーザー
- 美顔器各種
- 筋膜収縮のたるみ予防
などなど、様々な新しい機械が導入される度に、自分で実験できます。
これは美容ナースの大きなメリットです。
また、販売している化粧品(医療専売品)を社割で買う事ができるのも、美容ナースのメリットですね。
一言でまとめると、美容ナースのメリットは
- 美容医療に簡単に、安くアクセスできる
という所です。
美容が好きで仕方がない!
というナースは、メリットを最大限に享受できるはず。
おそらく美容ナースになれば楽しいでしょう。
美容ナースのデメリット
美容ナースは楽しい仕事ですが、一方でデメリットもあります。
大きく分けて2つあります。
1、責任が重い
美容ナースは、一般的なナースに比べて責任が重いと感じます。
特に手術の際の静脈麻酔や、あらゆる手技が結構「美容ナース任せ」な部分があります。
医師の指示書がない。口頭指示のみ。
医師が記録を書かないため、記録をするのは美容ナース。
何かあった場合の責任がナース側にも結構あると思います。
少なくとも、クリニック側は美容ナースをそれほどしっかり守ってはくれないでしょう。
美容ナースの、大きなデメリットの1つです。
一般的にクリニック側で保険のようなものには入ってくれている事が多いので、仮に賠償責任が発生したとしても、その保険を使用できる場合がほとんどですが、ここは確認しておきましょう。
2、営業が必要
美容ナースは、営業が必要です。
一般的な病院とは違い、美容クリニックは「利益を上げる」のが目的でもありますので、営業をかける必要があります。
これは普通のナースならばあまり経験しない事なので、人によってはデメリットとなるでしょう。
例えば、十分キレイな顔をしている人が「鼻にシリコンを入れたい」と言って来られた場合
はい、良いと思います!入れたらさらに鼻が○mmほど高くなり、より美しくなりますね!(正直入れなくても十分キレイだけど)
という感じで、自分の心に時には嘘をつかなければなりません。
人によっては、これもデメリットに感じるはずです。
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